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香港建築

香港報告の続報です。

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香港の摩天楼は予想通りのスケールと美しさでした。さらに現地で気付いたのは、建物の搭状比がすごいということです。オフィス系は通常のプロポーションでしたが、マンションはこのような感じで恐ろしく塔状です。香港の地価は東京以上で地震がないので必然的にこうなるのだと思います。このような風景は予想外に面白かったです。


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香港の名建築というと、IMペイの中国銀行タワー、フォスターの上海銀行ビルと香港国際空港、そしてザハ・ハディドの香港理工大学のJockey Club Innovation Towerだと思い、それぞれ見てきました。特にザハの建物は24年前の学生の時に見たドイツのVitra FireStation以来だし、先日の訃報もあって見るべき貴重な作品だと意気込みを持って訪れました。


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このような建築でした。おもしろいです。けれども僕自身が思っていた建築とは少し違っていました。写真から想像して、空間の重なり合いがすごいことになっているんだろうと期待していましたが、実際はいわゆる空間性はあまり感じない建築でした。「グラフィカルアーキテクチャー」とでもいえば良いのか、視覚的には非常に特殊で写真映えはそうとうする建築です。けれども体感する空間は予想よりノーマルでした。Vitra FireStationも同じような印象を持った記憶があります。Vitraには同じく視覚的におもしろいゲーリーの建物もありますが、こちらは空間的にもかなり雄弁でした。この香港理工大学は内部空間のスケールが少し小さすぎると思います。必要なプログラムを入れ込むとこうなるのだろうけどちょっと惜しいと思いました。もう少し大らかなスペースでこのデザインを見てみたかったと思います。


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ただ、グラフィカルアーキテクチャーは美しく、既視感も無く、この建築のおもしろさはあります。また、ザハ建築を2つ見たくらいで総括など出来ず、むしろ、ザハの他の建築にますます期待感が増してきました。他の建物はスケール感が違うものもありそうで、そちらの空間を体験してみたいと思いました。



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予想以上に良かったのがIMペイの中国銀行タワーでした。発見は外部がすべて面(ツラ)で納まっているところです。それゆえに非常に彫塑的な印象を持ちました。これほど彫塑的な超高層は僕の中では初めてです。この建築は香港人にも非常に人気があるらしいです。


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フォスターの上海銀行ビルは予想通り良かったです。地上部の抜けは気持ちが良いスペースであり、しかも街区の中でとても機能していました。


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床(地面)を少しうねらせているいるところが良かったです。伊東さんやSANAAのような曲線的なうねりではなくて、こちらはフラットな面を斜めにつなげた直線的なうねりです。その地盤に立って見える吹き抜けの腹の部分のガラス床、エスカレーターが印象的でした。


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内部はこんな空間です。とても気持ちの良いオフィスでした。



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国際空港も予想通りの美しい空間でした。巨大な空間ですが、トップライトからの間接光が柔らかく、それを見せる天井パネルの精巧さもあってどこかヒューマンスケールな印象を持ちました。


ここからは香港の風景を紹介しておきます。

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ビクトリア・ピークからの眺めです。霧が出ててあまり鮮明には見えなかったですが、ビルがひしめき合っている風景は面白かったです。


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対岸から見た香港島の夜景です。色がついて派手なのが印象的でした。


あとは町中の風景を少し紹介しておきます。

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庶民性と都市性のスケールと人の対比がなんとも面白い町でした。







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農大アカデミアセンター拝見

週末は近所の東京農大の学祭に行ってきました。ここの学祭は学外の人が行ってもかなり楽しめます。農大生がつくった野菜や米、そして植物などが売られていて、まるで市場での買い物をしているように楽しめます。学祭自体も「収穫祭」と呼ばれています。建物内は学生が多かったですが、外はおそらく学生以外の人の方が多いように思いました。老夫婦や家族連れ、また子供が走り回ってる情景が印象的でした。


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さて、写真はうってかわって建築的ですが、農大キャンパス内に「農大アカデミアセンター」という建物があります。久米設計の設計、清水建設施工で、2014年10月号の新建築に載っているようです。この建築は色々見所があります。まずこの写真はエントランス入った中心にある吹き抜けです。ふと存在感を感じて見上げたらこのような空間でした。


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また外部の見上げもこのようになっています。三角形を構成している線は目地かな?と思っていたらバルコニーの下がり壁を支えるスチールのトラスでした。明らかに見上げを意識したデザインになっています。


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下の層はこのようなファサードです。特注のレンガ(おそらく)を積層させたダブルスキンの外壁です。


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美しい建築です。農大の「収穫祭」、とても楽しませてもらいました。





住宅と庭

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お盆休みは久しぶりに実家に帰りました。実家は15年前に独立後最初に設計した住宅です。
この住宅は、敷地内それぞれの場所で自然の状態を読み、その場所に相応しい機能の部屋を置くこと、そして、窓、テラスを通してその自然との繋がりを持たせる事を構成要素としています。もう一つの構成要素として、部屋同士を緩やかに繋げること、すなわち個々の部屋から別の部屋が窓、テラスを通して感じられるようにすることでした。結果的にそれぞれの場所でいろいろ庭をつくっています。「住宅と庭」としてここであらためて紹介しておきます。
こちらは和室からみた坪庭です。2階のテラスが庇になって少し光を絞った落ち着いた庭となっています。


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坪庭はこの建物が建つ前にあった古い住宅(祖父の住宅)の材料を使ってつくりあげています。瓦屋根を縦に敷き込み、庭石や脱穀や餅つきで使っていた臼をレイアウトしています。シダやナンテンを植えて緑を配置し、苔は自然に繁殖するようにしました。造形的な美しさも考えましたが、ここでこだわったのは住み手にとっての「思い出のモノ」で構成するということです。その思い出に新しい住まいが重なるように存在し、そして更に住んでいく時間が積み重なることを考えました。住まいにとっての庭はそういう場所ではないかと思います。15年経って苔が良い具合に覆ってきていました。


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この坪庭は、玄関に入った正面に位置しています。先に述べたもう一つの構成要素である、部屋同士を繋げる役割を果たしています。右手が先ほどの和室があり、左手奥には浴室があります。


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こちらは浴室の窓です。既製品のアルミサッシに製作したアルミの庇をからませてオリジナリティを出しながら汚れ防止を兼ねています。


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浴室の窓から見た風景です。敷地の境界は昔からあるマキの木の生垣で囲われていてプライバシーが確保出来ています。


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こちらは玄関から外を見返した風景です。正面に田んぼが広がっています。稲穂の美しさを見せることも考えてこのアプローチにしました。


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こちらはリビングです。先ほどの坪庭とは趣が違った庭と関係づけられています。まだまだご紹介する場所はありますが、今回はひとまずここまでとします。また別の機会に続けてご紹介していきます。









展覧会へ

昨日で長かった仕事の一区切りがつき、少々余裕が出来たので、久し
ぶりにメディアを見ていたところ、平田晃久展を近くのINAX GINZA
で本日までやっていることを知り行ってきました。

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この台湾のコンペ案のスタディ模型がとても魅力的でした。


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また釜石の災害復興公営住宅コンペ当選案の模型も興味深く拝見しま
した。あと、最後に大きな字で書いてあった彼の言葉も個人的にとて
も印象的でした。

平田さんは大学の一期違いの後輩です。学生時代からの知っている方
や同郷の方の活躍は、無条件にうれしく応援したくなるものですが、
特に彼の作品や考え方は共感することが多く、いつも興味深く拝見し
ています。

自らを律するとても良い機会になりました。



仮設建築はプリミティブ

被災地を廻りながら、仮設建築を見学してきました。
被災者用の仮設建築は、ある意味通常の本設建物よりも、より建築的
資質が問われているであろうし、どのように答えを出しているか非常
に興味がありました。色々見学した中で特に印象に残った建築を紹介
します。

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こちらは陶器浩一研究室+高橋工業が設計施工した「竹の会所-復興の
方舟-」です。気仙沼の南の小さな港町にありました。

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竹で編まれたように作られた小さな集会場は、非常に良くできている
と思いました。建築としての形のプロポーションも内部空間のスケー
ル感も良く、何よりも竹で編んだ構造が、繊細でありながら荒々しく
力強い。あまり経験したことのない独特の雰囲気を作り出していまし
た。

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またそのディテールがよく考えられています。普通に竹を紐でたばめ
ようとしても滑るのでガムテープで巻いて摩擦面をつくっているとこ
ろや、竹の径の大小を組み合わせて接合部を作り出しているところな
ど、短期間でよく考え出したものだと感心させられました。



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次にこちらは「女川町仮設住宅」で坂茂+他の設計です。


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コンテナを一部に使った建築で、その建設過程やディテールに特徴が
ありますが、住棟間隔のとり方や、開口部の開け方や設えなど普通に
建築的に見てもよく考えられていると思いました。


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また、共用の施設としての幕で覆われた広場や集会場も印象的でした。
住戸数が多いこともあって、このような共用の施設が必要ですが、そ
こが住民の交流の場としてとてもうまく機能していました。施設全体
に住民同士が会話している姿や子供の遊ぶ姿が見られたこと、そして
我々のような部外者へも笑顔で元気に挨拶してくる子供達がとても印
象的でした。


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こちらは南三陸町歌津応急仮設住宅です。針生承一+他の設計です。

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こちらは木造平屋の仮設住宅で、何戸かが一体となった長屋の住棟が
ある程度距離を保って並んだ形式になっています。掃き出し窓と玄関
のアルコーブの作り方に特徴があり、それぞれの住民の個性が出せる
かたちになっていました。こちらでも住民同士が会話している姿をあ
ちらこちらで見かけ、また皆さん笑顔で挨拶をしてくれました。

これら2つの仮設住宅の共通点として、プライバシーをある程度なく
しているところに良さがあると思います。それが住民同士の交流を促
していて、コミュニティを作り出していると思いました。実際に見学
する前は、仮設なのでプライバシーを確保することが課題だろうと思
っていたのですが、実際は逆で、プライバシーをある程度崩したとこ
ろが重要であることがわかりました。他の仮設住宅で、プライバシー
を追求する余り、閉鎖的になって住民同士の交流があまりなさそうな
ところがありました。通常の集合住宅でもコミュニティは課題になり
ますが、被災者のための仮設となると、孤独感を無くすためにどうコ
ミュニケーションを誘発させるかがより重要なのであろうと思います。

そして、具体的な設計の方法としては、開口部の作り方や住棟構成と
共用スペースの作り方が、やはり重要だとわかりました。


これら3つの建築を見学して、共通点として言えることは、震災の仮
設建築ということもあって、当然余計な物がそぎ落とされた形で建築
がたちあらわれている事、そこに設計者の明確な意図が組み込まれて
いること、そしてその意図がうまく機能していることが挙げられます。

建築は当然ですがよく考えないといけないし、考えて良いものになる
ととても役に立つものだという、当たり前だけど忘れがちな建築家と
してのプリミティブなモチベーションを確認できて非常に為になった
見学でした。



九州出張旅行

先日九州へ出張のような旅行に出かけてきました。
一番の目的はこちら。

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全国建具フェア福岡大会です。
昨年のIFFTの展示会以来、茨城県の建具職人の方々と交流が続いてい
て、その方々と共に全国建具フェアに参加してきました。建具職人の
交流はとても盛んで、この大会は毎年場所を移しながら開かれていま
す。それぞれの地域の組合員が一斉に集まる会合です。


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同時にこのような職人の腕を披露する展示会も催されていて、優れた
作品には各賞が贈られています。


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出展作品133点に対して賞が87点あり、数が多すぎるとか、閉じた世
界での盛り上がりだとか、色々問題もあるとは思いますが、少なくて
も職人達の結束を強めるし、お互いの刺激には確実になっている事が
分かりました。


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出来上がったもの全体のデザインの評価については色々意見はあると
思いますが、技術はとても素晴らしく個々の模様は美しいと思いまし
た。我々建築家やデザイナーがこれらの技術をよく理解して、あたら
しい方向を見つけ出すことが、これらの技術の継承と職人さん達の仕
事ばなれを防ぐ事ににつながっていくとあらためて思いました。


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大会の後は、職人さん達の旅行に同行させていただけました。湯布院、
別府と廻り、帰り際に寄ったのが大分県豊後高田市にある富貴寺。こ
ちらは国宝の富貴寺大堂です。屋根は宝形造で、軒の出と壁面のプロ
ポーションがとても美しいです。和様の代表作の一つです。

色々収穫が多くあった九州旅行でした。
茨城の建具職人の皆様、どうも有り難うございました。





透明感の種類

そういえばユニクロ銀座店がオープンしたなと思い、昨日仕事帰りに
寄ってみました。雨にもかかわらず、予想通りの混雑ぶりで早々に入
るのをあきらめ、そのファサードを眺めてみようと道路の反対側に移
ってみました。

ユニクロ_銀座


2層毎にスラブで受けたガラスのショーケースのようなファサードに、
カラフルな服をまとったマネキンがずらり。そして1体1体がぐるぐる
回っていました。
単一ブランドの商品をこの規模で見せるファサードも無かったのでは
と思い、なかなかインパクトがあるもんだと眺めていました。

ふと、以前会社に勤めていた頃、物販店舗のファサードのあり方につ
いて色々考えていたことを思い出しました。
その頃は「ガラスでとにかく透明に」という考えが主流で、フレーム
を無くしたり、フレームを出来るだけ細くする為の技術を追求したり
と、とにかく予算の許す限りその境界を消していくことが命題のよう
になっていました。僕自身もそのてのディテールを集めて研究したも
のでした。

けれども、そもそも透明で境界を無くすことが、物販店舗に人を呼ぶ
ことになるのだろうかと疑問に思うこともあって、一度社内コンペで
「隠すこと」をテーマにした案を提示したことがあります。案は採用
されたのですが、途中でプロジェクトがストップして残念ながら実現
には至りませんでした。けれども店舗のファサードを考える良い経験
にはなっています。

さらにその後の経験などから、店に人を呼び込むための透明感には、
種類の違いがあると思っています。とにかく境界が消えたように見せ
る透明感と、あえて境界を見せることによる透明感です。
前者はわかりやすいですが、後者について説明すると、境界を意識的
に見せることが、こちらとあちらを違うものとして現し、あちら側の
存在感を顕著にさせることによって、人はむしろ透明に感じるという
ことです。大事なことは境界を無くすことではなくて、境界を如何に
効果的に造るかということになります。
そして、その透明の種類は、中に入る商品、ブランド、呼び込みたい
客層にも依るということです。ユニクロのように、made for allと掲
げるブランドだと、この銀座店のように出来るだけ透過度の高い透明
性が相応しいようにも思いますが、違うブランドは違う透明感が必要
です。

そんなことを思い起こしながら、あらためて眺めてみると、このぐる
ぐる回るマネキンは透明感をもたらす「境界」デザインだと思いまし
た。そして、ガラスの内側の両袖壁と天井面は何かできそうだと勝手
に思ったりもしました。

人を呼び込む「透明感の種類」、また機会があれば考えて見ようと思
います。



関係の建築化

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新しいプロジェクトです。
比較的余裕がある敷地にほぼ平屋の住宅の設計をはじめました。

設計をするときにいつも心がけているのが、要件やプログラムに何か
重要な「関係」を見つけだして、それを「形」にできないかというこ
とです。「関係」は色々あります。そのプロジェクトにとって重要な
関係は建物のプログラムやクライアントからの話、敷地の環境などか
ら見えてきたりします。例えば戸建て住宅では「室内と屋外の関係」
はよくテーマになります。その時の「形」としては開口部とか軒庇と
か縁側とかになってくるのでしょう。集合住宅になると「隣との関係」
「住戸と共用廊下との関係」などが重要になってきて、ベランダや壁、
窓などが「形」になってきます。その「形」をこれまでにない新しい
やりかたでより意味のある形にするのが重要なのですが・・・・・・。

この「関係の建築化」という言葉は、実は恩師から自分の卒業設計の
講評文で頂いた言葉です。その時は「うん、確かにそうかも。けどう
まく表現するなぁ」と心に思った位でしたが、それ以来ずっと耳に残
り、最近では実際の設計活動をするときにひとつの拠り所にしていま
す。非常勤で教えている大学での設計演習でもこの言葉を使って指導
してきました。

で、長くなりましたが、今回のこの物件はクライアントとの話や、敷
地の状況から「部屋と部屋との関係」が重要ということが分かりまし
た。それをどう「形」にしようかとうことですが、今回は「距離」、
分かりやすく言うと「はなれ具合」でこの関係をデザインしてみよう
と思います。はなれ具合は、実際の距離もありますが、お互いの向き
によってもはなれ具合感は変わってきます。そしてお互いの間に外部
空間をうまく入れ込んだらどうだろうと、色々とエスキスを重ねた結
果、このような模型となりました。
ここまでが基本構想。ここから基本設計に進みます。


昔担当した物件に訪問

宮城体育館8

大成建設設計部時代に設計を担当した宮城県総合体育館に行ってきま
した。


宮城体育館7

宮城体育館6

メインアリーナとサブアリーナがあり、延床約2万平米、1997年竣工
です。入社して最初の実施物件で、僕にとっては色んな事を学ばせて
もらった思い入れのある建築です。

今回の地震でどうなったか気になり、一緒に担当した先輩と見にいき
ました。
特に依頼されたわけでもなく、また今は安置所になっているので入館
できず、外部廻りを確認しました。


宮城体育館5

鉄骨階段のベースプレートと躯体との取り合い部に若干の躯体破損が
見うけられました。


宮城体育館9

エントランスの天井が一部ズレて、カーテンウォールの一部が割れて
いました。

その他外構で建物と一体の壁と自立壁との取り合いがずれていたりし
ていましたが、外から見る限りは大きな損傷はなかったようです。

やはり構造の縁が切れているところが当然ながら歪みが生じるという
ことでした。極力エクスパンションを設けない設計が必要なのだろう
けどちょっと複雑な形をしていると役所指導で縁を切れとよく言われ
ます。簡単に縁をきるのではなく、出来るだけつなげるという考え方
が必要だと思わされました。


宮城体育館4


宮城5

けど、ホント苦労したけどこの建築のおかげで貴重な経験をすること
が出来ました。この建物と、お世話になった上司の方々や、色々教え
て下さった諸先輩方にあらためて感謝です。有り難うございました。









プロジェクト進行中

マンションリフォームのプロジェクトです。
模型作成をスタートしました。

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今年はマンションリフォームのプロジェクトが多いです。
今年に入って既に3件目。
物件ごとにスケルトンリフォームだったり、部分リフォームだったり、
予算も改修範囲もまちまちですが、どれも既存躯体や開口部の制約の
範囲で何が出来るかが、難しくもありおもしろくもあります。


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マンションは元々住まい手が決まっていない一般解でつくられている
のであまり特徴がありません。それをクライアントのための特殊解に
建築家の手で変えていくのがリフォームなのでしょう。新築でなけれ
ば前の住人の特徴もあっても良いのですが、ほとんどの物件でそのよ
うな事はなく、元々の一般解のままです。自分流に特殊解にすること
は、生活を快適にあるいは楽しくするためには当たり前に必要なこと
だとあらためて思います。

当たり障りのない空間にクライアントの色を付けていくこと。模型を
つくりながらどのような色づけがふさわしいか考えていっています。




プロジェクト進行中

マンションリフォームのプロジェクトです。

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世の中の多くのマンションが、玄関入って中廊下、両脇に個室、
奥の扉を開けてLDK、その先に窓とバルコニーとなっていますが、
いつも思う問題点が、風が通らない、部屋同士がぶつ切り
となっているところ。
今回もそれを改善することは前提として、クライアントの要望と
コストを合わながら計画中です。


福岡へ

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出張で福岡に行ってきました。
羽田の第二ターミナル、屋上テラスからこのような風景を見ることが出来ます。



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仕事を終え、時間が余ったので博多近辺の建築見学に出かけました。
まずはホテル・イル・パラッツォ。




アルド・ロッシの作品です。
学生時代に作品集を見てドローイングを参考にしていました。
1989年開業ですがメンテナンスがよくなされています。


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実は実際に見るのは初めてで、いろんな事に気がつきました。
トラバーチンの外装や銅の梁?については予想通り美しく、
また贅沢感?があって良かったですが、
基壇部分の高さが思っていたより高かったのが印象的でした。
この高さが廻りとの差異をさらに強調していて、
非日常性を演出していると思いました。

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両脇にこのような空間があるのことも知りませんでした。
壁の高さによってうまく廻りを隠しています。





次にエミリオ・アンバースのアクロス福岡へ

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こちらも学生時代に作品集をよく見ていました。

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この唐突さが印象的でした。



そのあと香椎のネクサスワールドへ。
これまた学生時代の1991年に完成して、
見に行きたいと思いながらはや20年も経っていました。

こちらはいちばん気になっていたレム・コールハース棟。

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1階中央部のこちらや


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このスロープが共用スペースになっています。
ここから各住戸にアクセスすることになります。
スロープから唐突に(つまりはフラットな部分を介さず)
玄関にアクセスしています。
図面では気になるけど実際は全く機能的にも問題ないと思いました。



この建築の特徴は各所に設けられた「スキマ」だと思いました。

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共用部に光と風を通し、住戸のバルコニーにもなり、住戸にも光と風をもた
らしながら住戸間の距離感をつくりだし、・・・・
住戸間や共用部がお互いに空気は繋がっているけど見られなくなっています。

このスキマの存在が各スペースを孤立化させず、関係性をもたせ、
この建築全体を豊かにしていると思いました。




設計課題講評会

第二課題

非常勤をしている明治大学で設計課題の採点及び講評会がありました。
今回の課題は「地域ライブラリー&メディアセンター」です。
本の並べ方や本を読む場所の設計が重要になります。
森吉班として約20名の学生と約2ヶ月間エスキースをしてきました。



優秀1

なかなかの力作揃いでした。
けど、まだまだ頑張れたと思うな。




設計課題講評

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非常勤をしている明治大学で設計課題の採点及び講評会がありました。
2年生で課題は集合住宅です。
必須科目なので学生約160名の作った模型がこのように並びます。
この光景がなかなか壮大で、毎年楽しみしています。



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森吉直剛アトリエ

Author:森吉直剛アトリエ
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