House S リノベーションお引き渡し

8月に解体工事から始まった都内のマンションリノベーションが無事竣工し先日お引き渡しをしてきました。正式な竣工写真はこれからですが、暫定写真でご報告しておきます。


元々はこのように中心に水回りがあって、空間がぶつ切りになっていました。リノベーションによって、空間を広げること、空間を繋げること、そして風通しを良くして環境負荷を減らすことなどを考えました。具体的には、既存では得られなかった南北双方向の眺望をLDKから見られるようにすること、南と北の窓の風の通り道をつくること、雁行させてプライバシーの度合いを調整しながらも視線は通るようにして空間を繋げること、そしてLDKに広がりをつくりあげることでした。


こちらは玄関です。扉を開けると正面のレンガ調タイルが特徴的で、外部空間が内部に入り込んだような意匠になっています。小さい窓は元々浴室に付いていた窓です。今回はスケルトンリフォームで殆ど全てを解体してつくりなおしました。マンションリノベーションは色んな可能性があります。
これから荷物を入れてお住まいになります。その後竣工写真を撮りますのでまたご報告します。
掲載のお知らせ

「Viilla Boomerang / 八ヶ岳の別荘」が、ドイツベルリン発の建築、インテリア、プロダクトのオンラインマガジン homify日本語版に掲載されました。「今の時代の別荘というスタイル10」の1例として「自然を楽しむ週末住宅」として取り上げられています。他にも別荘を建てる際に参考になるキーワードと作品が掲載されています。是非ご高覧下さい。
https://www.homify.jp/ideabooks/140434/10
House S リノベーションの設計検査

「House S リノベーション」の設計検査に行ってきました。ブログで解体の状況の報告から随分間があいてしまい、工事途中の紹介があまりできませんでしたが、竣工前に少しご報告しておきます。

以前のブログで書きましたが、この物件の既存での問題は水回りが空間を圧迫していたことでした。現状の床下や天井裏の状態、配管の経路などを調べると少し移動が可能なことが分かり、圧迫がなくなるように一部移動する計画としました。結果、空間に広がりと、繋がり、風の流れ、南北両方の眺望など、元々このマンションが持っていたポテンシャルをフルに活用する空間ができあがりました。

オークの床、ナラの扉、アルミサッシの室内側枠も新しく無垢材の現しとして、既存とは全く雰囲気を変えています。一部の壁はレンガ調のタイルを用いて、まるで外壁が室内に入り込んだような意匠としています。もう少しで竣工ですが完成形がとても楽しみです。
Double Wall Houseの1ヶ月検査

先月に竣工したDouble Wall Houseの1ヶ月検査に行ってきました。特に問題もなく、とても快適にお過ごしとお聞きして安堵しました。

Double Wall Houseは外壁が2重になっていて、間がプライベートな庭となっています。設計段階で、光の入り方や空間の繋がり方などスタディにスタディを重ねて、幅や高さ、仕上げ、そして室内空間の配置や開口部の形状などを決めていったのですが、その効果はかなりあったようです。昼間は照明は要らないし、この庭が気持ちよくて昼寝をしている、子供の遊び場にもなっている、そして何よりも「静かで快適」というのがクライアントに一番喜んで頂いたことでした。木造で2重に壁を造るのと、RCで造るのとではこの「音」の効果が随分違うように思います。


後日プロのカメラマンによる竣工写真の撮影をします。またブログでご紹介していきます。
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